サッカー部「大人になる前に」
11月12日~15日 新チームになって初の公式戦、新人大会が開催された。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、保護者も観戦できない状況ではあったが、無事に大会を終えることができた。
金沢龍谷は、シード校、航空石川・小松・金沢北陵・附属、金沢辰巳丘、向陽の合同チームのグループとなり、決勝トーナメント進出1チーム枠をかけて、かほくグラウンドで対戦した。
初戦は、小松。前線からの守備が機能し、セットプレーやショートカウンターから、多くの得点チャンスを作るも、決めきれず、少ないチャンスをものにされ0-2・・・厳しいスタートを切ることになった。
2試合目は、合同チーム。相手チームの隙を突くことができ8-0で勝利することができたが、多くのシュートチャンスを決めきれない課題が残った。
そして、2日目・・・。決勝トーナメントに進出するには、この航空石川に必ず勝って、小松と三つ巴になり、得失点差で勝負を決める状況に持ち込まなければいけない。シード校にどんな闘いができるか・・・。
試合開始直後から、両チームが激しくボールを奪い合い、一進一退の攻防が繰り広げられた。心とと体がぶつかり合い、どちらが主導権を握るのかわからない展開が続いた。しかし、前半ロスタイム航空石川のCKが直接ゴールに入り0-1。リードを許して運命の後半へ。
失点してしまい、雰囲気が下がってしまうかと思われた中、金沢龍谷イレブンの熱い魂が、前線からのプレッシャーの強度を増し、主導権を握る展開に・・・。そんな中43分に1年MF山田が豪快なミドルシュートを突き刺し、1-1に。その後も攻撃の手をゆるめることなく、前線でボールを奪い、多くの得点チャンスを作るも決めきれず・・・1-1の引き分けで試合終了の笛。両チームがグラウンド内に倒れ込む選手が何人もいた、激戦を演じたが、決勝トーナメント進出の夢は絶たれた。
最終戦、金沢北陵戦は、今大会、あまり試合に出場していない選手にチャレンジずる機会を作り、勝って、自信をつけて新人大会を終える事を目指したが、残念ながら2-5と敗れ、5チーム中4位で新人大会を終える形となった。
新人大会を終えて、チームに、個人に、たくさんの収穫と課題を得ることができた。2年生にとっては、高校時代最後の新人大会。そして、高校サッカーは残り1年・・・。これまでの1年半の高校生活の積み重ねが、今の結果である。どんな1年半を過ごしてきたか・・・。
大人になる前に・・・
どれだけ本気の努力ができたか?どれだけ本気で自分自身と向き合ってきたか?どれだけ本気で仲間と助け合い協力し、時にはぶつかり合い、絆を深めたか?どれだけの人が自分を見守り、支えてくれたか?
こうしたかけがえのない時間・経験・刺激は、みんなが大人になる前に、多くのことを伝え、学ばせてくれている・・・。
なぜチャンスを決めきれないか?なぜ勝ちきれないか?なぜあの1つのプレーがうまくいかなかったのか?なぜ試合に出場できなかったのか?なぜメンバーに選ばれなかったのか?公式戦でしか感じることができない、この悔しさ。自分の弱さ・・・。
その答えは、自分自身で見つけ、乗り越えていくもの・・・。
みんなにはその答えを一緒に探す仲間がいる。壁を乗り越える仲間がいる。
大人になる前に・・・
サッカーを通じて大切なのもは何か・・・大切なことは何かを感じ、気づき、見つけて行く。